全米販のコミットメント


     精米の品質表示に関するテレビ放映に対する見解

 平成16年9月19日午後7時からのTBSテレビ番組「標的はあなた!大都会最新犯罪ファイル2004まさか!の決定的瞬間」の「肉もコメも・・・主婦仰天告発食品偽装表示」において、匿名の米穀業者による何ら根拠を示さない一方的な発言と科学的に限界のある分析方法による結果を強調し、米穀業界全体が「新米」と表示して古米を混入する不正表示を行っていると視聴者に印象付ける内容の放映がありました。納入先販売店や消費者から事実関係の問合せ、苦情が組合員に寄せられており、当番組は、精米品質表示に対する消費者の信頼を著しく損ない、米の消費に多大な悪影響を及ぼすものと危惧されます。
 我々米穀卸売業界はこれまで、消費者から信頼を得られるよう、分かりやすく、正確で誤認を招かない精米の品質表示に努めてきておりますが、今回の放映内容は、このような適正表示に向けた努力を踏みにじるものであり、到底容認できるものではありません。
 本組合は、今回の放映内容には具体的に下記のような問題があると認識しており、放送局に対し正確な取材に基づき適正な報道を行うよう申し入れると同時に、国に対しても的確に対応するよう要請しております。
 本組合としては、今後とも組織を挙げて、JAS法の規定に従って適正な品質表示に取り組んでいく決意でありますので、消費者、納入先販売店の皆様には何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

                      記

1 「新米の中に古米を入れるのは業界の常識」との発言は、取材を受けた匿名の米穀業者個人の主観であり、その根拠が何ら示されていない。
  なお、農林水産省消費・安全局が昨年9月から実施した「平成15年産新米の品質表示に係る特別調査」においては、次のとおり、古米混入の疑われる件数は極限られる結果が公表されており、上記発言は事実と全くことなる。

 酸性度指示薬による新鮮度判定を行った996点のうち14点(1.4%)について、酸性度が高く古米の混入が疑われる反応が見られた。
 一方、酸性度は、高温乾燥等古米混入以外の原因により高まる場合があることから、これら14点については、個別に確認調査等を実施したが、意図的な古米の混入は確認されなかった。


2 番組の中で用いられたグアヤコール法は、一般的に米穀の新鮮度(品質劣化の程度)を呼吸酵素の活性状況から測定する手法であり、
@ 米穀の乾燥調製の方法、保管状況等によって異なる測定結果を示し、
A 呼吸酵素は胚芽部及びぬか層に多く、胚乳部には少ないので、精米では反応を示さないこともある
とされており、精米についてその測定結果から直ちに新米と古米を判別・区分することは適当でない。
  また、番組における精米の測定に際しては、試料にグアヤコール液と過酸化水素水を加えた後に振とうせず、更に、浸透後の液の変色の程度ではなく米粒の呈色反応により判定するなど、標準的な計測法に拠っておらず、実施・判定方法に疑問が多い。
                                                以   上